前回、日本語を学ぶ人が知っておくべきこと(前編)として、

モチベーションは続かない。

人間は「忘れる生き物」

学習方法別の記憶の定着率

についてお話しました。

 

今回は、その続編です。

 

Reading Writing Listening Speakingのバランスが大事

会話の練習は好きだけど、文法の勉強やリスニングの練習はつまらない、という意見は多いです。

でも、語学を習得するうえでは、両方のバランスが大切です。

海外に住んでいる方は、OUTPUTの練習(話す・書く)が足りない傾向があります。

例えば、JLPT対策の勉強だけしてきた人の中には、N1に合格している人でも、会話が下手な人がたくさんいます。

逆に、日本に住んでいるので会話は上手だけど基本的な文法ができないという人もいます。

 

OUTPUT(話す・書く)の練習が足りない人は、日本語を使う機会を増やしましょう。

INPUT(読む・聞く)の練習が足りない人は、退屈かもしれませんがコツコツと続けましょう。

 

 

教科書を選ぶ時に、Amazonのレビューは見るな!

自習用の教科書を選ぶ時に、AmazonのReviewを参考にして決める人は多いと思いますが、私はお勧めしません。

なぜかというと、Reviewを書いている人は、自分が使った感想を書いているに過ぎず、極めて主観的な情報だからです。複数の教科書を比較して分析している訳ではありませんので、その情報に価値はありません。

 

代わりに私がお勧めする方法は2つあります。

・プロの日本語教師に相談する。

・日本語教材の専門書店(そうがくしゃ、ぼんじんしゃ等)に相談する。

ちなみに、専門書店以外の大型書店(紀伊国屋等)も、私はお勧めしません。

そこで一番売れている教科書を紹介してくれるかもしれませんが、売れている教材がベストとは限りませんし、大型書店の店員は日本語教育の素人だからです。

専門書店には、大型書店が扱っていない教材がたくさんありますので、一度足を運んでみることをお勧めします。

次のサイトは、ビジネス日本語を学べる教材を講師の解説付きで紹介していますので、オススメです。

日本語教材コンシェルジュ-ビジネス日本語のテキスト一覧

また、ITビジネス日本語を学びたい方は、こちらがおススメです。

Japanese for IT Business

 

 

良い教師の見分け方

 

どんな先生を良い先生と思うかは人によって違いますので一概に言うのは難しいのですが、日本語教師の経験を見極めることができる魔法の質問があります。その質問とは「先生が使える教科書を全て教えて下さい。」です。1冊しか使えない人には要注意です。私が考える良い教師とは「学習者に合わせて教材やカリキュラムを変えられる教師」です。つまり、日本語教師の経験が長ければ、使える教科書の数が自然に増えてくるはずです。私の周りには50冊以上使える超一流の先生も多くいますが、20冊以上使えれば勉強熱心な先生と言えるでしょう。

 

以上、参考になれば幸いです。

現在大変多くのお申し込みを頂いており、講師のスケジュール確保が難しい状況です。
このため、誠に恐れ入りますが、現在は新規引受を一時停止させて頂いております。
引受再開後は、Waiting List にご登録頂いた方から順番にご案内をさせて頂きますので、
Waiting Listへの登録をご希望の方は、次のページからお名前とメールアドレスをご連絡下さい。
https://j-os.com/ja/inquiry/
何卒ご理解のほど宜しくお願い致します。

登山やマラソンをする時は、みんな、具体的な目標タイムや計画を持って挑む。

日本語の習得は、登山やマラソンより時間が掛かる。

だけど、日本語学習には、具体的な目標タイムや計画を持たずに挑む。

なぜ??

日本語学習も戦略的、計画的に取り組んだ方が成功する確率が高くなります!
そこで、ここでは、日本語を学ぶ人が知っておくべきことを紹介します。

<1>モチベーションは続かない。

モチベーションは上がるよりも下がる方が多いんです。
モチベーションが高い人が近くにいると、良い刺激になります。
だから、頑張っている人を探しましょう。
近くにいなければfacebookなどで日本語学習のグループもあります。
日本語スピーチコンテストやプレゼン大会などにチャレンジするのもお勧めです。

<2>人間は「忘れる生き物」??

これはドイツの心理学者が実証した「忘却曲線(Forgetting Curve)」というもので、時間の経過と共に、いかに人間が忘れていくかを示しています。
6時間後には約60%を、1日後には約70%を忘れてしまいます。

・レッスン終了直後
・1日後
・数日後
と複数回復習するのがおすすめです。

レッスン終了直後は特に貴重な時間ですので、必ず復習の時間を設けましょう。

<3>学習方法別の記憶の定着率

同じ時間勉強でも、学習方法によって効果がぜんぜん違います。
できるだけ、記憶の定着率が高い練習をしましょう。
(レッスンを受ける人は)そのためには、予習が必須です。

今日はここまで。続きは後日公開します!

 

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