読解練習のために新聞をオススメする先生は多いのですが、私は私のクライアントにはオススメはしていません。なぜなら、新聞に書かれている内容は情報の幅が広いため、ご自身の関心がある内容とは限りません。また基本的に載っているのはニュースですので、時事的な内容が多く、知識を深めることには向きません。
ビジネス日本語学習者のために日本経済新聞(日本で一番読者数が多い経済新聞)を勧める教師が多いですが、同じ理由で私は日本経済新聞も勧めていません。もちろん、普通の新聞も日本経済新聞も、読まないよりは読んだ方が良いです。
でも、私はより効果的な方法をオススメします。それは業界専門紙を読むことです。

例えば、プログラマーであれば日経ソフトウェア、ネットワークエンジニアであれば日経NETWORK、小売業であれば小売経済新聞、化学であれば化学工業日報、自動車であれば日刊自動車新聞、金融なら金融経済新聞、飲食・食品関係であれば食品産業新聞、というように、基本的にどの業界にも業界専門誌があります。
ご自身が勤める業界、お客さんの業界などの話題であれば、知っている単語が多く理解しやすいでしょう。また、業界の最新情報を把握したり、理解を深めるのに役に立つはずですし、会話のネタも増えると思います。
日本人の同僚やお客さんに、皆さんが関わっている業界の業界専門紙について聞いてみることをオススメします。

はい、いくつかあります。読解練習だけではなく、ビジネスのスキルアップや知識を増やすためにも有益な雑誌が良いと考えます。そこで私は次の4誌をオススメします。

No1: DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー (19,033部)
https://www.dhbr.net/ud/backnumber
Harvard Business Reviewの日本版。HBR論文と日本版オリジナルの論文を組み合わせた構成。時宜に合った特集記事も内容が充実している。
次に紹介する雑誌よりも日本での発行部数は少ないですが、内容が経営者、ビジネスリーダー層向けですので、LinkedInユーザーの皆さんにとっては、おそらくこの雑誌が一番合っていると考えます。また、オリジナルの英語版の内容を理解した上で日本語版を読むと読解の負担が少なく済むでしょう。

No2: 週刊東洋経済 (85,833部)
https://str.toyokeizai.net/magazine/toyo/backnumber/
時代にあった特集記事の他、様々な企業の特集も多く、日本経済の最新情報やトレンドを把握することが出来る。

No3: PRESIDENT (263,383部)
https://presidentstore.jp/category/MAGAZINE01/
1963年に米国FORTUNEの日本版として創刊した雑誌。スキルアップ、ライフスタイルまでテーマは幅広く扱っている。
経営者やビジネスリーダー層向けと説明されているが、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューと比べるとやや若年者向けの内容という印象。PRESIDENTというタイトルに惑わされないように気を付けましょう。

No4: 週刊ダイヤモンド (85,833部)
https://www.diamond.co.jp/magazine/h58i5c0000010kuq.html
経済・金融・企業情報の他、連載記事・コラムなども豊富だが、比較的若手社員向けの内容が多い。
読解力がすでに高く、幅広く情報収集したい人には良いでしょう。

ベストな教材は、現在の日本語レベル、日本語の使用環境、業務内容、役職等によっても変わりますので、この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

*この投稿は「ビジネス日本語学習者にお薦めの日本のビジネス雑誌10選!」July 17, 2018の内容をLinkedInユーザー向けに修正したものです。
https://j-os.com/ja/japanese-business-magazine-top-10-recommended-for-business-japanese-learners/
*タイトルの横の( )内の数字は、直近の1号あたりの平均部数。(出典は一般社団法人日本雑誌協会)
*各誌のリンクは、傾向が分かるようにバックナンバーを紹介しているURLを記載しました。

初級から中級レベルの方であれば、ビジネス日本語の基礎力を構築するために、ビジネス日本語テキストに付属されている音声素材をマスターするのがオススメです。

中級から上級レベルの方であれば、実際に日本のビジネスパーソンが聞いている素材を利用するのがオススメです。
Podcastの他に最近はVoicyという音声メディアも人気があります。日本のビジネスやビジネスニュースを扱っているVoicyのチャンネルを集めてみましたので、よろしければお試し下さい。

ちょっと差がつくビジネスサプリ
https://voicy.jp/channel/880
日本のビジネススクール グロービス経営大学院のチャンネル。
ビジネススキルや最新キーワードの紹介や解説がメイン。1日5分程度で気軽に聴ける。やや若いビジネスパーソン向け。エグゼクティブには既知の内容が多いかも知れません。

ながら日経
https://voicy.jp/channel/865
日本最大の経済新聞である日本経済新聞のチャンネル。
最新ニュースを毎朝更新。経済ニュースでリスニング練習が出来るので一石二鳥。ただし、ビジネスと言ってもジャンルが幅広いので、情報は広く浅くなりがち。

Voicy ITビジネスニュース
https://voicy.jp/channel/480
ITやスタートアップに関するニュースが10分にまとめられているチャンネル。ITビジネスやベンチャー企業に関するニュースや資金調達の話題が多い。
前述の『ながら日経』のIT&ベンチャー版といった感じ。

論語と算盤と私とボイシー
https://voicy.jp/channel/621
主にレイターステージのスタートアップ投資 を行う朝倉氏のチャンネル。
スタートアップやVC、ベンチャー投資に関する話題がメイン。
日本のベンチャービジネスに興味がある方にお勧め。

西野さんの朝礼
https://voicy.jp/channel/941
お笑い芸人で絵本作家で映画監督でもある西野氏のチャンネル。
エンターテイメントに関する話題が多いが、マーケティング戦略やITビジネスの話題も多い。お笑い芸人ゆえに話が面白い。

私の知り合いの日本語学習者や日本語講師は次のようなアプリを勧めています。

Learn Japanese! – Kanji
https://apps.apple.com/us/app/learn-japanese-kanji/id1078107994

Kanji GO – Learn Japanese
https://apps.apple.com/jp/app/kanji-go-learn-japanese/id1484053581

Jakeipuu – For WaniKani
https://apps.apple.com/jp/app/jakeipuu-for-wanikani/id1527863953

JLPT : Japanese Kanji N3 N2 N1
https://apps.apple.com/jp/app/jlpt-japanese-kanji-n3-n2-n1/id1542899846

KANJI Memory Hint 1(入門レベル80)
https://apps.apple.com/jp/app/kanji-memory-hint-1-english/id1168530345
KANJI Memory Hint 2 (初級レベル180)
https://apps.apple.com/jp/app/kanji-memory-hint-2-english/id1199696428
KANJI Memory Hint 3 (初級レベル195)
https://apps.apple.com/jp/app/kanji-memory-hint-3-english/id1401093144

はい、たくさんあります。

ビジネスパーソン向けに作られたテキストの中には、次のようなタイプがあります。
敬語練習、ビジネス会話練習、BJT対策、業種別日本語(例:ITビジネス日本語)、就職活動対策、新入社員向け、ビジネスマナー対策、等。
また、難易度もバラバラで、JLPT N5程度の人を対象にしたものから、JLPT N1以上の人を対象にしたものまであります。

当社の日本語教師の有志メンバーが、ビジネス日本語テキストについて解説するWEBSITEを開設しています。このサイトでは、まず教科書のレベル、つまり難易度を10段階に分けて、全32冊(出版社数12社)紹介していますので、自分のレベルに合ったものを選べるでしょう。

http://app.j-os.com/japanesematerial/business-en.html 英語版
http://app.j-os.com/japanesematerial/business.html 日本語版

※すでに新しいテキストや改訂版が出版されている場合もあります。その場合は新しい情報を参考にして下さい。

おすすめの教科書をお答えするのは、とても難しいことです。
なぜなら、教科書にはそれぞれ特徴があって、人によってベストな教科書が異なるからです。

私がクライアントから相談を受けた時は、少なくても以下の点を聞いた上で教科書を選びます。
学習目的、学習方法(自習かレッスンを受けるのか)、現在のレベル、これまでに使った教科書、他に使える教材やツール

ですから、もし知り合いにプロの日本語教師がいたら、その人に相談するのが一番良いです。ただし、その人がどれだけ教科書を扱えるかを確認する必要があります。(10冊以下の人のアドバイスは参考にならないと思って下さい。)

もし知り合いにプロの日本語教師が居なければ、自分で判断できるようになる必要があります。そこで、教科書を自分で選ぶ時に理解しておいた方が良い点を挙げましたので、参考になれば幸いです。

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教科書にはタイプがある
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成人学習者向けのテキストには、主に以下のようなタイプがあります。
(総合教科書/ビジネスパーソン向け/短期滞在者向け/読解/文法/発音・聴解/表記(かな・漢字)/作文/会話/日本語能力試験対策)

凡人社が出している『日本語教材リスト』は約4,000点の日本語教材を紹介しています。上記のタイプ別で探すことが可能です。しかも無料DL可能ですので、興味がある人はご覧ください。
https://www.bonjinsha.com/wp/nihongokyouzailist

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Amazonのレビューは参考にならない
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私はよくオンラインショッピングでAmazonを利用します。しかし、教科書についてのレビューは参考にならないでしょう。なぜなら、レビューを書いているほとんどの人は日本語学習者で、他の教科書と比較をした上で書いてはいないからです。

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教科書紹介サイトもあまり参考にならない
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教科書紹介サイトの多くがアフィリエイトサイトです。ライターが信頼できる人かどうかをチェックしましょう。
出版社の公式サイトは参考になると思いますが、当然、自社の教科書しか紹介していませんので、カバーしている範囲が限られるというデメリットがあります。

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一般的な書店の店員は、日本語の教科書をほとんど知らない。
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一般的な書店では、日本語の教科書の販売量はとても少ないです。このため、そこで働く店員も、日本語の教科書を比較して紹介することは難しいでしょう。
一方、日本語教材の専門店のスタッフは知識が豊富なので信頼できるでしょう。日本語教材の専門店には、以下のような書店があります。

凡人社:東京都千代田区
https://www.bonjinsha.com/
そうがくしゃ:東京都千代田区
http://www.sogakusha.co.jp/index.html
日本語ブックス:東京都江東区
https://books-online.jp/

※コロナの影響で、入店出来ない可能性がありますので、最新情報は各社の公式サイトでご確認下さい。

知り合いに日本語教育関係者が多いので、ここで具体的な学校名を挙げるのは控えさせて下さい(笑)。 代わりに、通常の日本語学校を選ぶ時に参考になる基準が2つありますので、そちらをご紹介します。

なお、これから説明する内容は、通常の日本語学校についてです。留学VISAに関係ない在住者対象の学校や、オンラインスクールは対象外です。それらの中にも評判の良い学校はたくさんあります。

(1)告示校であること
告示校とは、日本語を勉強する目的の外国人留学生に在留資格「留学」を取得させ、受け入れることが可能な日本語学校のことです。分りやすくい言うと「留学VISAを出せる学校」です。
この告示校として認められるためには、日本の法務省が定めた幾つかの規定をクリアする必要がありますので、非告示校と比べると比較的安心と言えます。もちろん例外はあります。

告知校の一覧はこちらのサイトで紹介されています。
https://j-test.jp/souran/

(2)設立年が古い
簡単に言えば、設立年が古いほど良い学校である可能性が高い。。それには、以下のような、日本語教育ビジネスを取り組く環境変化が関係しています。
日本政府は2008年に留学生30万人計画を作りました。これを受け、新規事業として日本語学校を設立する企業が増えました。
そして、2015年頃からは、技能実習生の採用支援ビジネスを行う目的で日本語学校を設立するケースが増えました。
主にこの2つの理由から、日本語学校の数は、2007年は308校でしたが2019年には774校になり、2倍以上に増えました。
出典元: https://toyokeizai.net/articles/-/275122

ビジネスとして日本語教育に参入すること自体は私は悪い事だとは思いません。新しい学校の中にも良い学校はあります。
ですが確率論で言うと、2015年より前、出来れば2008年より前からある学校の方がおススメです。

以上から、私のオススメは2015年より前からある告知校の学校です。ただし、経営方針が変わることもありますので、あくまでも参考の一つにして下さい。

日本語教育機関を、レッスン形態(オフラインorオンライン)と受講者数の二軸で分けて、4つのマトリックスに分類してみました。

*正確に言うと、オフライン・オンラインともにグループレッスンがありますが、ここでは説明をシンプルにするために割愛します。

右上から時計回りにABCDとした場合、それぞれに該当する主な教育機関は以下のようになります。

A:通常の日本語学校
B:オンライン学校のクラスレッスン
C:オンライン学校のマンツーマンレッスン
D:教師派遣

それぞれの一般的な特徴は以下の通りです。

A
カリキュラムとスケジュールが決まっている。
留学生向け、授業のスケジュールは平日の日中という学校が多い。
少人数クラスで夜に授業をしている学校も幾つかある。
コロナの影響で対面レッスンが出来ずBに変更している学校も多い。
授業料はこの4つの中では二番目に安いが、長期コースが通常。

B
以前はほとんど無かったが、コロナの影響で増えた。
カリキュラムとスケジュールが決まっている。
世界中から受講可能。
夜に授業をしている学校もある。
授業料はこの4つの中では一番安い。

C
自分でカリキュラムやスケジュールを選べる。
世界中から受講可能。
夜に授業をしている学校もある。
授業料はBよりは高いが、Dより安い。
ビジネスパーソン向けのレッスンに慣れている教師が多い。

D
自分でカリキュラムやスケジュールを選べる。
授業料はこの4つの中では一番高い。
ビジネスパーソン向けのレッスンに慣れている教師が多い。
ただし、大都市以外の場合、日本語教師がいない可能性もある。

授業料単価は生徒数に反比例するので、生徒数が多いクラスレッスンが安く、生徒数が少ないマンツーマンが高くなる。

以上の特徴を踏まえ、自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。

有資格者の場合、1レッスン(1時間)につき2,000~8,000円が相場のようです。
ビジネスパーソンに教えられる実力がある教師は3,500円以上が多いです。

優秀な講師ほどFEEは高いかも知れませんが、あなたの日本語学習を成功させる確率が高いでしょうから、コストパフォーマンスは良いと言えるかも知れません。実際に、私の知り合いに、一時間8,000円の人がいます。単価は他の先生より高いですが、リピーターが続出していて、スケジュールに空きがない状態です。

日本語学習のトータルコストを抑えたい場合は、自習で出来ることは自習で済ませて、講師とのレッスンは、講師が居ないと出来ない練習にフォーカスするのがオススメです。

もし自分で負担するのが難しい場合、会社が研修費用として支払ってくれるかも知れませんので、一度会社の人に確認してみるのもオススメです。特に日本人社員のために英語研修の費用を負担している会社では、外国人社員のために日本語研修の費用を出してくれる可能性があるでしょう。

対面レッスンであれば、こちらのサイトは、登録教師は全員有資格者のようです。
https://senseishokai.com/nihongo/index.html

しかし、オンラインレッスンについては、自信をもってオススメ出来る紹介サイトはありません。そのように考えるのにはいくつかの理由があります。

理由1:紹介サイトに登録している教師の多くは無資格者。
英語教師の資格に、TEFL、TESL、TESOL、CELTA、DELTA等があるように、日本語教師にも資格があります。

日本語教師の有資格者とは、次のいずれかに該当する人を言います。
(1)「日本語教育能力検定試験」に合格する
(2)学士の学位をもち、文化庁認定の「日本語教師養成講座(420時間)」を修了する
(3)大学または大学院で日本語教育に関する主専攻プログラムか副専攻プログラムのいずれかを修了する

しかし、日本語教師の資格の有無を問わない紹介サイトも数多く存在します。単に会話相手になって貰うだけなら良いかも知れませんが、レッスンを受けるのであれば、少なくても有資格者を選ぶことをオススメします。日本語教授法を体系的に学んだ経験があるかどうかの差は大きいです。

理由2:資格を持っているだけでは十分ではない。
「良い日本語教師とはどんな先生ですか?」でも書いたように、私は、学習効果の高いレッスンと、あなたの目標達成のために必要なノウハウとアドバイスを提供してくれる人が良い先生だと考えています。特にビジネスパーソンへのレッスンでは、タイムパフォーマンスが重要です。このため、資格を持っているだけでは十分ではありません。実際に、私は日本語教師の面接を1000人以上してきましたが、資格を持っていても指導スキルが低い人はたくさんいます。

ただし、これらは私の個人的見解です。私とあなたとで、教師に求める機能が異なる場合、紹介サイトでも、良い先生に出会える可能性はあるでしょう。また、良い先生かどうかを見極められるように、これらの記事が参考になれば幸いです。

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