ライティングの勉強に特化した教材は多くは無いのですが、いくつかあります。その中でもビジネス日本語に特化しているものとしては、次のようなテキストがあります。
「10の基本ルールで学ぶ 外国人のためのビジネス文書の書き方」
「タスクで学ぶ日本語ビジネスメール・ビジネス文書」
「日本語ビジネス文書マニュアル」
「日本語でビジネスメール ―書き方の基本と実用例文」
「しごとの日本語 メールの書き方編」

そして、一番上のテキストの著者である白崎先生に、ビジネス文書ライティング力を伸ばすポイントについて聞くことが出来ましたので、今回は白崎先生のコメントを紹介させて頂きます。
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ビジネス文書は「何をどう書けば良いか分からない」「作成に時間がかかりすぎてしまう」などの悩みを持っている人は少なくないでしょう。ビジネス文書ライティング力を伸ばすためのポイントは次の3つです。

(1)ビジネス文書の「表現」をマスターする。
ビジネス文書の「表現」で大切なのは「正確性」と「簡潔性」です。そのために次の4点に気を付けて下さい。
①話し言葉ではなく、書き言葉
②敬語
③見出し
④箇条書き
これらを難しいと感じる人は、他の人が書いた会議の議事録やイベントの案内書などが参考になるでしょう。
 
(2)ビジネス文書の「型」をマスターする。
ビジネス文書には一般的な「型」があります。社外向けの文書と社内向けの文書では「型」が異なります。会社によっては、レイアウトや書く項目などのルールを細かく定めているところもあります。
これらを難しいと感じる人は、先輩が書いた文書や社内文書ルールブック(もし会社にある場合)などが参考になるでしょう。

(3)読み手目線でチェックする。
作成したビジネス文書は必ず読み返しましょう。日本人の同僚や先輩にチェックしてもらうのが難しい場合は、次のチェックリストを活用してみてください。
  ☑ 相手に伝えたい「結論」がきちんと書かれているか。
  ☑ 各項目の順序は正しいか、記入漏れはないか。
  ☑ 短くシンプルな文で書かれているか。
  ☑ 固有名詞、数字、表記などの誤りはないか。
  ☑ 社内向けか社外向けかを確認し、相応しい型で書かれているか。
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白崎先生の本は、外国人日本語学習者が間違えやすい10のルール(文体の統一など)を学び、そのうえで、ビジネスパーソンが作成する頻度の高い「日報」「研修報告書」「議事録」「稟議書」「提案書」の構成を学ぶことが出来ます。興味がある方はこちらをご覧ください。
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