効果的な学習方法について考えるときに、頻繁に引用されるのは、1960年代にNTL(National Training Laboratories Institute for Applied Behavioral Science)で開発されたラーニングピラミッドであり、学習方法別に記憶の定着率が異なることを示しています。

このラーニングラミッドは、「学習の円錐(Cone of learning)」と呼ばれることがあります。多くの学習者は教科書から読んだことの10%程度しか覚えていないが、人に教えることで学んだことの90%近くを覚えていられる、と言っています。

この資料は、様々な学習方法での定着率を示しています。

授業を聞くだけでは暗記できる量は少ないです。ですから、できるだけ体を使い、読む、見る、書く、議論、ロールプレイ、などを組み合わせてください。

また、ロールプレイよりもさらに効果的な勉強法があることに気付いた方も多いでしょう。それは、”教える “ことです。自分がよく知らないものを、他の人にあまり効果的に教えることはできません。つまり、相手に効果的に教えるためには、その対象をよく理解することが必要なのです。この原理を利用した勉強法を「教える→学ぶ」といいます。 ぜひ、自分が学んだことを他の人に(あるいは自分自身に)教えてみてください。この勉強法には様々なやり方があります。学んだことをまとめて自分だけのオリジナルテキストを作っても良いですし、勉強したことをSNSにアップするのも良いでしょう。

*なお、正確に言うと、このラーニングピラミッドについては、根拠が薄いという批判もあることを補足しておきます。ただし、言語教育に長年携わっている講師の多くは、学習方法別に効果が違うことを感じており、支持する声も多いです。また、アクティブラーニングは効果的と言われているので、ここでは、正確ではないリソースかも知れませんが、実際の経験から参考になると考え紹介しました。

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