日本語の習得は難しいと思われていますが、日常コミュニケーションレベルを目指すのでしたら、実はそれほど難しくはありません。その理由を、日本語の言語的特徴と合わせて説明します。

日本語が難しいと思われている主な理由としては次の点が挙げられます。
・「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3種類の文字がある
・敬語(*)がある。
(*敬語=相手が自分より年上の場合や偉い人の場合に、相手への敬意を示すために使う表現)
・数に関係する語彙が多い
・基本的な助詞遣いや語順が会話の中で変化する
・動詞は活用させなければ、正しく動詞を使えない。

しかし逆に、次のような特徴もある。
-母音が5つしかない。
-冠詞がない。
-名詞には単数・複数形の区別がない。
-動詞は人称変化しない。
-文法上、男性と女性、人間と物を区別しない。

どの言語でも上級レベルに到達するのは大変です。でも、「単語レベルではなく文レベルで会話ができる」「読み書きができる」を取り急ぎの目標とするなら、日本語は「学習しやすい言語」と言えます。もう一つ上の目標として、「日本人同士の日常会話が6割程度理解できるようになる」を目標としても、他の言語と比べてもそれほど難しくありません。

つまり、「日本語は意外と簡単」と言えます。

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