読解練習のために新聞をオススメする先生は多いのですが、私は私のクライアントにはオススメはしていません。なぜなら、新聞に書かれている内容は情報の幅が広いため、ご自身の関心がある内容とは限りません。また基本的に載っているのはニュースですので、時事的な内容が多く、知識を深めることには向きません。
ビジネス日本語学習者のために日本経済新聞(日本で一番読者数が多い経済新聞)を勧める教師が多いですが、同じ理由で私は日本経済新聞も勧めていません。もちろん、普通の新聞も日本経済新聞も、読まないよりは読んだ方が良いです。
でも、私はより効果的な方法をオススメします。それは業界専門紙を読むことです。

例えば、プログラマーであれば日経ソフトウェア、ネットワークエンジニアであれば日経NETWORK、小売業であれば小売経済新聞、化学であれば化学工業日報、自動車であれば日刊自動車新聞、金融なら金融経済新聞、飲食・食品関係であれば食品産業新聞、というように、基本的にどの業界にも業界専門誌があります。
ご自身が勤める業界、お客さんの業界などの話題であれば、知っている単語が多く理解しやすいでしょう。また、業界の最新情報を把握したり、理解を深めるのに役に立つはずですし、会話のネタも増えると思います。
日本人の同僚やお客さんに、皆さんが関わっている業界の業界専門紙について聞いてみることをオススメします。

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